ここではVB.NETで「フォントの設定」ダイアログボックスを表示する方法について紹介します。

FontDialogクラス

「フォントの設定」ダイアログボックスを表示するには、FontDialogクラスをインスタンス化して、ShowDialogメソッドでダイアログボックスを表示します。

FontDialogクラスのプロパティ

以下は主なFontDialogクラスのプロパティです。

プロパティ説明
Color選択したフォントの色を取得または設定します。
Font選択したフォントを取得または設定します。
FontMustExist存在しないフォントやスタイルをユーザーが選択しようとした場合、ダイアログ ボックスにエラー メッセージが表示されるかどうかを示す値を取得または設定します。
警告を表示する場合は「True」(既定値)、表示しない場合は「False」を設定します。
MaxSizeユーザーが選択できるポイント サイズの最大値を取得または設定します。
MinSizeユーザーが選択できるポイント サイズの最小値を取得または設定します。
ShowApplyダイアログ ボックスに [適用] ボタンを表示するかどうかを示す値を取得または設定します。
適用を表示する場合は「True」、表示しない場合は「False」(既定値)を設定します。
ShowColorダイアログ ボックスに色の選択肢を表示するかどうかを示す値を取得または設定します。
色の選択肢を表示する場合は「True」、表示しない場合は「False」(既定値)を設定します。
ShowEffectsダイアログ ボックスに、取り消し線、下線、テキストの色などのオプションをユーザーが指定するためのコントロールを表示するかどうかを示す値を設定または取得します。
オプションを表示する場合は「True」(既定値)、表示しない場合は「False」を設定します。


「フォントの設定」ダイアログボックスのサンプル

まず、以下のようなフォームを作成します。 上のテキストボックスはフォント情報からダイアログボックスの初期値にするコントロールです。下のテキストボックスはダイアログボックスで選択したフォント情報を設定するコントロールです。


以下はボタンクリックで「フォントの設定」ダイアログボックスを表示するサンプルです。

Private Sub Button1_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles Button1.Click
    Using dialog As New FontDialog()
        ' プロパティの設定
        With dialog
            ' 初期値のフォントを設定する
            .Font = TextBox1.Font

            ' 初期値の色を設定する
            .Color = TextBox1.ForeColor

            ' 色の選択肢を表示する
            .ShowColor = True
        End With

        ' ダイアログを表示し、戻り値が [OK] の場合は、選択したフォルダ名を表示する
        If dialog.ShowDialog() = DialogResult.OK Then
            TextBox2.Font = dialog.Font
            TextBox2.ForeColor = dialog.Color

            TextBox2.Text = $"{dialog.Font.Name}, {dialog.Font.Size}, {dialog.Color.Name}"
        End If
    End Using
End Sub


実行して [フォントの設定ダイアログボックス] ボタンをクリックするとダイアログボックスが表示されます。


フォント名、スタイル、サイズ、色を変更します。


フォントを設定したら [OK] ボタンをクリックすると下のテキストボックスのフォントが設定されます。


以上、「フォントの設定」ダイアログボックスを表示する方法について解説しました。