ここではASP.NETでCookie(クッキー)の読み込みと書き込みの方法について紹介します。
Cookieの書き込み
Cookieの書き込みには、HttpCookie クラスを使用します。
構文
HttpCookie(string name, string value)
name:クッキー名
value:値
以下は HttpCookie クラスを使ったCookieの書き込みのサンプルです。
VB.NET
' オブジェクトの生成とCookieの値の設定
Dim cookie = New HttpCookie("user", "sample")
' Cookieの有効期間(10日)
cookie.Expires = DateTime.Now.AddDays(10)
' Cookieの追加
Response.AppendCookie(cookie)
C#
// オブジェクトの生成とCookieの値の設定
HttpCookie cookie = new HttpCookie("user", "sample");
// Cookieの有効期間(10日)
cookie.Expires = DateTime.Now.AddDays(10);
// Cookieをクライアントに送信
Response.AppendCookie(cookie);
以下はHttpCookie オブジェクトの主要なプロパティです。
プロパティ | 説明 |
---|---|
Domain | クッキーを関連付けるドメインを取得または設定します。 |
Expires | クッキーの有効期限の日時を取得または設定します。 |
HasKeys | クッキーにサブキーがあるかどうかを示す値を取得します。 |
HttpOnly | クライアント側のスクリプトでクッキーにアクセスできるかどうかを示す値を取得または設定します。 |
Name | クッキーの名前を取得または設定します。 |
Path | 現在のクッキーを使用して送信する仮想パスを取得または設定します。 |
Secure | SSL(Secure Sockets Layer)を使用して(HTTPS 経由だけで)クッキーを送信するかどうかを示す値を取得または設定します。 |
Value | 各クッキーの値を取得または設定します。 |
Values | 1つのクッキーオブジェクト内に格納されているキー/値ペアのコレクションを取得します。 |
Cookieの読み込み
Cookieの読み込みには、Request.Cookies プロパティを使用します。
構文
VB.NET
Request.Cookies(string name).Value
C#
Request.Cookies[string name].Value
name:クッキー名
以下は Request.Cookies プロパティを使ったCookieの読み込みのサンプルです。
VB.NET
If Not Request.Cookies("user") Is Nothing Then
' Cookieの値を取得して表示する
Response.Write(Request.Cookies("user").Value)
End If
C#
if (Request.Cookies["user"] != null)
{
// Cookieの値を取得して表示する
Response.Write(Request.Cookies["user"].Value);
}
以上、ASP.NETでCookie(クッキー)の読み込みと書き込みの方法について解説しました。